管理人のゆりです。
妊婦健診で「赤ちゃんが骨盤位(逆子)です。」と言われたことがあるママも少なくないのではないでしょうか。
妊娠20週くらいまでは赤ちゃんもお腹の中で頭を下にしたり上にしたりぐるぐるしているようです。
それが出産が近くづくにつれ、だんだん頭が重くなってきて頭を下にした頭位という状態になります。
ところが…3〜5%の赤ちゃんは逆子のままで産まれてくるそうです。
逆子の場合、帝王切開になるの?妊娠何週まで逆子は直るの?何をどうやったらいい?と疑問だらけのママさんに私が逆子を直すために試したことをお話ししていきます。
参考にしてみてくださいね。
逆子の予兆
「もしかしたらお腹の中の子、逆子なんじゃ・・・」
最初に私がそう思ったのは妊娠6か月目くらいのときでした。
その頃は1か月に1回の妊婦検診を受けていましたが、検診のときに先生から逆子だよと言われたこともありませんでした。
赤ちゃんもお腹の中をぐるぐるしている時期でまだ位置が定まらないため、先生も特別この時期に逆子かどうかを教えてくれることは無いと思います。
でもなんだか胎動を感じるのがお腹の下の方だなぁと感じていました。
同時期に妊娠していた姉はお腹の溝落ちらへんで胎動を感じていたみたいだし、もしかしたら逆子かなぁなんて思っていました。
妊娠7か月の60%くらいは逆子だとも言われているようです。
逆子発覚
7か月の妊婦検診の時に、初めて「骨盤位だね。体操教えるから家でやってね。」と先生に言われ
逆子体操を教えてもらいました。
この時は第2骨盤位という赤ちゃんの背中が母体の右手側にある逆子でした。
まだ妊娠中期だったし、お腹の子が逆子だと周りの人に言った時、「私の時も逆子だった。」と言われることは100%
みんなもそうだったんなら、この子もそのうちくるっと回るかな~なんて特に深くは考えていませんでした。もしこのまま逆子だったとしても今は帝王切開という方法があるから大丈夫。くらいな気持ちでした。
しばらくしたある朝、お腹の中で赤ちゃんがもぞもぞっと動いたような気がして、あ!もしかしたら逆子なおったかも!とすごくうれしくて、このとき初めて自分もこんなに逆子のこと気にしてたんだと自覚しました。
そして8か月の妊婦検診・・・
先生「赤ちゃん回ったね。」
「今度は赤ちゃんの背中が母体の左手側になったよ。逆子体操、左手を下にしてたのを右手を下にして引き続き体操やってね。」
逆子なのは変わらず、背中の位置が変わっただけでした…
結局そのまま里帰り出産のため、実家近くの病院へ通うことになり、そこでも相変わらず逆子のまま。
「こっちの体勢の方が赤ちゃんも居心地いいんだろうね〜」と先生にも言われました。
赤ちゃんが居心地いいなら別に普通分娩でも帝王切開でもどっちでもいいや。無事に生まれてきてくれさえすれば。と思えるようになってきました。
周りの反応
私も旦那もまぁ逆子なら逆子でしょうがないかと別に気構えてもいませんでしたが、義母は「切腹したら痛いでしょ!?」とか他人の心無い一言に、あまり良い思いはしませんでした。
私の両親、特に母は、大問題だと捉えていて…
使命感なのか、責任感なのか、母は一人で「大変だ大変だ!」と…
それがかえって私にはプレッシャーでいらいらとする日々でした。
帝王切開で出産した人が母の周りにはいなかったので、どういった痛みなのか、母子ともに無事産まれるのか情報も無くて、手術ということで危険なことだと決めつけていたんだと思います。
逆子体操で逆子がなおったという話をどこからか聞けば「逆子体操しなさい!」
整体で逆子がなおったという話を聞けば「整体行きなさい!」
体の冷えが逆子に良くないと聞けば「温泉行くよ!」
「あっちの病院にしておけばよかったかな。」
「帝王切開だと母乳でないらしいよ。」
「帝王切開だと2人までしか子供産めないらしいよ。」
とごちゃごちゃ…
帝王切開で4人産んだ人もいるらしいよと言ったら「そんなの嘘だ!」と私の話は一切聞く耳持たず。
ストレスが半端なかったです。里帰り出産だったので離れている旦那に毎日グチ電する日々。
ある日、もうイライラが爆発して「そういうプレッシャーでなおる逆子もなおらないわ!」と言って大喧嘩しました。
「赤ちゃんが無事に産まれてきてくれたらそれでいいと思ってるのになぜそんなに普通分娩にこだわるの?」
と聞いたら
母「自分の子供がお腹切られて痛がっているのを見たくない。」と。
母ってそういうもんなのかな。私も子供を産んだら分かるのかな。
とその日を境に母の気持ちも理解しようと思えるようにはなりました。
どんな形の出産であっても赤ちゃんが元気に生まれてきてくれればいいという思いは変わらなかったのですが、この親子喧嘩の日をきっかけにやれることはやってみようと思うようになりました。
試したこと
それから逆子がなおると言われるもの一通りは試してみましたね。どんな方法を試したのかあげていきますね。
逆子体操
胸膝位
一番スタンダードな逆子体操です。病院で教えてもらったのはこの方法だけでした。
胸から両肘まで床につけておしりを高く上げた体勢を15分ほどキープし、そのまま勢いをつけて片方の手を下にゴロンと横向きになって休むというもの。
赤ちゃんの背中が右側か左側かで左手を下にするか右手を下にするか変わります。
これだけは逆子が発覚したときから毎日朝晩1回ずつ行いました。
妊娠8か月くらいまではつわりで普通にしてても食べたものが逆流しそうで苦しかったので、逆子体操はなおさらきつかったです。
だんだんお腹が大きくなるにつれて体操もやりづらくなっていきました。
シムスの体位
これも赤ちゃんの背中が右側か左側かで左手を下にするか右手を下にするか変わります。
私の場合右を下にしての横向きになり、左足の膝を曲げて股に授乳クッションをはさんで寝ました。
寝る時や横になるときはいつもこの体勢でした。
ブリッジ法
ちょっと硬めのクッションの上に毛布を折りたたんだものを重ねて、その上におしりから腰のあたりが来るようにあおむけになって15分ほどキープ。
これもほぼ毎日朝晩行いました。
ピップエレキバンをツボに貼る
森三中の大島さんが妊娠30週で逆子になった際、夫のブログにこの方法で逆子がなおったという応援コメントが多く寄せられたみたいです。
その中に、至陰(しいん)という足の小指のツボと三陰交というふくらはぎの内側にあるツボにピップエレキバンを貼ると血行が良くなって体が温まり逆子がなおったという情報があって、一番簡単な方法だったので試してみました。
温泉につかる
私の地元には日帰り温泉がごろごろあります。妊娠8か月で里帰りしてから毎日のように母と温泉へ行っていました。
温泉に入って体が温まると赤ちゃんもよく動き出してお腹をポコポコ蹴っていました。
赤ちゃんに声をかける
温泉に入ってお腹に手を当てながら
頭はこっちだよー
こうやってこっち回りでくるーんって回るんだよーと手でお腹をなでながら声をかけました。
整体
姉が整体はどうかと提案してきて、整体へ行ってみました。
ちなみにこのとき私は妊娠8か月で姉も妊娠7か月。
姉は第二子の出産で、第一子の時に逆子で帝王切開の予定日を決めた後に逆子がなおったみたいです。
この話は私も母もこのとき初耳で、母が余計に期待し始めました。
整体はお腹を直接ぐいぐいするとか、体をバキバキするとか勝手なイメージをしていたので赤ちゃんに負担がないかちょっと抵抗がありましたが、先生は逆子の原因は体の冷えやゆがみが原因で、それを改善するのが解決となるという考えでした。
もうお腹も大きいからとハードなことは全くせず、妊娠生活のコリを軽くほぐしてもらって体のゆがみを直す方法や産後にこういう体操したらいいよということを教えてもらいました。
先生ももう少し早く来てればねぇーという感じでした。
助産師さんに相談
姉が第一子の産後にお世話になった産後ケア施設に姉と一緒に訪問。
助産師さんに相談してみました。
とこちゃんベルトしてみたらいいよということとお灸で逆子なおったという人がいたと教えてもらいました。
でも助産師さんももう少し早ければねーという感じでした。
あと、産婦人科の先生によっては、リスクを避けるために帝王切開を選ぶという話でした。
わざわざリスクをとってまで普通分娩にこだわることはしないと。
まぁ、そうだよなぁ。本来の一番の目的は赤ちゃんとお母さんが無事に出産を終えることだもんなぁ。と納得しました。
とこちゃんベルト
助産師さんに使い方を聞いてネットで購入して付けだしました。
つける時に5分ほど寝ながらお腹がなじむのを待たなければならず、一回はずしてしまったら再度付け直すのが超めんどくさい。
でも正しく使えば骨盤のゆるみを防げるし、産後にも使えます。
お灸
鍼灸院に電話で予約をしたら「念のため産婦人科の先生に許可とってから来てください。」と言われ、なんか効果ありそう、と期待。
妊婦健診の時に産婦人科の先生に「お灸してみたいんですけどいいですか?」と聞くと
「やるのは自由だけど… なおらないと思うよ。」と・・・
まぁ、とにかく最後の望みと思ってやるだけやってもらおう!と鍼灸院へ。
37週で逆子がなおった人もいると聞いてまたちょっと期待。
両足の至陰(しいん)にお灸をしました。
1回30分ほどで1,000円。
35週くらいから週3回ほど通い、お灸をすると赤ちゃんもお腹の中で動き出している感じはありました。
爪楊枝でツボ押し
爪楊枝を10本束にして輪ゴムでまとめたもので至陰(しいん)をツンツン刺激してください。と鍼灸院で教えてもらい、毎日、思い立ってはツンツン。
心なしか体があったまってくる気がしました。
手で押してみる
外回転術というお腹の外から赤ちゃんの頭らしき部分とお尻らしき部分をグイグイっと押して逆子をなおすという方法があることを知りました。
医療行為だけどリスクもあるため外回転術を行う病院は少ないらしく、ならば自分でやってみるかと思い、ブリッジ法で骨盤体操をしているとお腹の中の赤ちゃんに割とリアルに触れるので頭ら辺をちょいとぐいっと押してみました。
びくともしませんでした。
危険なのでマネはしないでくださいね。
逆子なおらず手術日確定
そんなこんなで妊娠36週。
妊娠中期はいずれ回るだろうと思っていて、妊娠後期になっていろいろ試してはみましたが、遅かったのか赤ちゃんの気まぐれか逆子がなおることはありませんでした。
逆子でも普通分娩で出産するケースは中にはあるみたいですが、やはりリスクが高いようです。
それに逆子の状態のまま陣痛が始まってしまってもリスクが高まってしまうらしいので、予定日より2週間くらい早めて帝王切開を行う日を設定します。
私の場合も38週2日目に手術日が決まりました。
先生に「この日はどうですか?」と聞かれ
特に日にちにこだわりもなかったし、断る理由もないのでそのままその日に確定。
この日が赤ちゃんの誕生日になるのかぁ。いよいよ会えるんだ。と少しずつ実感が湧いてきてちょっとワクワク。
友人と赤ちゃんにもちゃんと手術日教えとかないとね〜なんて話していました。
手術日当日に逆子がくるっとなおったというネット情報もあったので、逆子体操やお灸は手術日ぎりぎりまで行って、まだ望みは捨てずという感じでした。
義母は「その週予定あるから手術日1週間先にずらせない?」と相変わらずマイペースでちょっとイラっ。
私の母に関しては、手術日確定したよと伝えても普通分娩での出産を諦めきれないのか手術予定日にカラオケに行く予定を入れていました。
出産前日
いよいよ帝王切開の手術日前日。
前日入院で最後のエコーもやっぱり逆子。
この日の晩、私がいない私の実家で、旦那は「普通分娩でも帝王切開でも今は赤ちゃんが無事に生まれてくることだけに彼女は全力投球したいんだと思いますよ。」という話をしてくれていたらしい。
恐らくこの一言が私の両親の覚悟も決めたようで、カラオケの予定がキャンセルされました。
出産
そしてとうとうこの日。
ぎりぎりまで逆子なおるかなーなんて期待もあったけど、そんな奇跡も起こらず
帝王切開手術によって無事赤ちゃんがお腹から出てこれました。
元気な元気な産声をあげました。
その瞬間からもう逆子とかどうでもよくなって、何より母が一番そんなんどうでもよくなって、みんなもう目の前の赤ちゃんしか見えなくなりました。
と同時に母体である自分の体が無事であること、健康な家系で健やかな体を親からもらったことに感謝しました。
私の帝王切開の出産レポはこちら。
[article id="2175," cat_name="1" layout="list" ]
まとめ
私の場合、逆子は結局なおらなかったんですが、いろいろと試せることは試してみてよかったと思っています。
何もしなくて逆子のままだったら、なんだか後悔しそうだし。
でも私が思ったのは、もうなおるもんはなおる!なおらないもんはなおらない!です。
あんまりなおさなきゃなおさなきゃとストレス溜め過ぎるのも良く無い気がします。
へその緒が首に巻きついていたとか骨盤が小さいとか子宮の形が変わっているとか何か原因があって逆子になっている場合もあるし、私のように手術後も原因が分からないという場合もあります。
でも、逆子ってどうやらママを近くに感じていたい赤ちゃんが頭をママと同じ向きにしている。とも言われているみたいですよ。
そう考えるとなんだかとっても愛おしくないですか?
あんまり考え込みすぎず、体も無理ない程度に試してみてくださいね。