シミ取りレーザー後の色素沈着、消えるまで半年待てないならハイドロキノン

小さい頃からあったそばかすと20代後半くらいから増えたシミにずっと悩んできましたが、第3子の授乳が終わり、とうとう意を決してレーザーのシミ取りをしてきました。

レーザーのシミ取りは近くの美容皮膚科で取り放題のプランでバチバチやってもらいました。

近所の美容皮膚科での治療は一時的には効果を実感できたものの、新たな悩み、色素沈着が現れました。

多くの人がシミ取りとしてレーザー治療を選ぶ中、その後の色素沈着に悩むケースが増えています。

シミ取りレーザー後の色素沈着は、多くの場合、半年から1年程度で自然に薄くなると言われていますが、半年も待てない…

そこで注目されるのが「ハイドロキノン」と「トレチノイン」の効果です。

この記事では、レーザー治療後の色素沈着の原因と、ハイドロキノン+トレチノインを用いた効果的なケア方法について私の経験をもとに詳しくご紹介します。

ココがポイント

レーザー治療後の色素沈着は一時的なもので、多くの場合は半年から1年程度で自然に薄くなる。
色素沈着の原因として、レーザー治療による肌の炎症やメラニン色素の動きが関与している。
トレチノインとハイドロキノンの役割と効果について、色素沈着の治療に効果的であること。
正しいケアと治療方法を知り、適切に対応することで色素沈着の改善が期待できる。

シミ取りレーザー後の色素沈着は消えるまでに半年以上かかる？

- シミ取りレーザー後にしみが濃くなるのはなぜか
- レーザー後の色素沈着はいつ消える?:大人と子供のターンオーバーの差
- シミ取りレーザー後の経過画像

シミ取りレーザー後にしみが濃くなるのはなぜか

シミ取りレーザー治療は、シミの原因となるメラニン色素を破壊する方法です。

手っ取り早くシミを取りたい人にはもってこいのシミ取り方法ですが、このレーザー治療にもデメリットがあって、ダウンタイムが長いこととレーザー治療後に一時的にシミが濃くなる現象が起こるということです。

これは、レーザーによって破壊されたメラニン色素が皮膚の表面に移動することで、一時的に色が濃く見えるため起こるんだそうです。

もしくは、レーザー治療によって肌に炎症が生じ、一時的にシミができることが原因のようです。

レーザー治療後の肌は、一時的に肌が炎症を起こし、火傷を起こしたような状態になっています。

この火傷状態がきっかけとなり、肌に炎症が起きた結果、メラニン色素を生成する細胞（メラノサイト）が活性化され、メラニン色素が現れて、肌にシミが現れるという仕組みのようです。

この「炎症後色素沈着」と呼ばれる現象は起こる人もいれば起こらない人もいるようですが、治療後の正常な反応として知られています。

私はしっかり色素沈着が起こりました。最初はショックでしたね…

長年の悩みだったシミやそばかすがキレイにポロポロと取れていって、ファンデーションを塗らなくてもいいくらい！とめちゃくちゃ喜んだのも束の間…

レーザー治療後3週間目、気にならなかったような場所のシミがだんだん濃くなってきて、コンシーラーでも隠せないほどの濃いシミになりました。

レーザー治療でシミ取りなんてすべきじゃなかったんじゃないかと後悔するくらい暗い気持ちになりました。

でもこのレーザー治療後の色素沈着は一時的なもので、多くの場合は半年から1年程度かけて自然に消失するそうです。

ただし、施術後のケア方法によってはシミを悪化させてしまったり、治るのを遅らせてしまうこともあるため、注意が必要です。

私自身レーザー治療後にしっかり色素沈着を起こしたので、日焼け対策や摩擦に注意しておけば、防げたのかもな…と知識不足だったことを反省しました。

レーザー後の色素沈着はいつ消える?:大人と子供のターンオーバーの差

レーザー治療後の色素沈着について調べたところ、何もしなくてもターンオーバー（皮膚の新陳代謝）によって徐々に薄れいき、通常、半年から1年程度で自然に薄くなっていくそうです。

色素沈着は、皮膚の表層や中層に存在することが一般的で、ターンオーバーは、古い皮膚細胞が剥がれ落ち、新しい細胞がその場所を取るプロセスを指すので、このプロセスが進行することで、色素沈着が起きている部分の皮膚細胞も更新され、徐々に色素沈着が薄れていくことが期待されます。

このターンオーバーの周期は人によって異なり、子供の皮膚は非常に活発で、新しい細胞が頻繁に生成されるため、ターンオーバーのサイクルは短いです。

乳児や幼児の場合、ターンオーバーの周期は約14日、20代で28日、50代では約40日と言われています。

7歳の息子がアスファルトの上で思いっきり転んで、頬に大きなすり傷ができたとき、かさぶたが取れた後に浅黒い色素沈着を起こしていました。

7歳の息子でもそれが完全に無くなるまで半年はかかりました。

大人のターンオーバーの方が当然周期は長いので色素沈着がターンオーバーによって消えるまでは半年から1年かかるのは当然かもしれませんね。

シミ取りレーザー後の経過画像

レーザー治療前		そばかすは子どもの頃からあったものですが、この頬骨のあたりにできた大きなシミは20代後半くらいから段々濃くなってきました。
レーザー治療後 1日目		顔をアスファルト擦り付けて引きずられたくらいレーザー直後は痛くて痛くてたまりませんでした。痛みのピークは1時間ほどで段々落ち着いてきました。
レーザー治療後 3日目		このくらいから段々レーザー跡が乾いて剥がれてきそうな感じはあります。
レーザー治療後 5日目		毎日毎日、朝洗顔する度に徐々にかさぶたが剥がれてきました。出てくる肌はピンク色の真新しい皮膚って感じがします。
レーザー治療後 15日目		かさぶたが全部剥がれ落ち、気分的にもかなりピークです。レーザーでシミ取り、20代くらいのうちに早くやればよかったって思いました。
レーザー治療後 20日目		徐々に目の下あたりに色素沈着の気配が現れ出します。目の下のクマも少し気になりますが、どちらもコンシーラーで隠せるくらいでした。
レーザー治療後 40日目		色素沈着の濃さはこのときがピークでした。レーザー治療後3週間くらいから出現して、2か月は何もしませんでしたが、薄くなる気配はさっぱりありませんでした。

治療後20日目くらいから徐々に出現した色素沈着が確認できます。

治療後40日目くらいの色素沈着がピークでこれ以上濃くなることもなければ、2か月ほど経っても薄くなることはありませんでした。

シミ取りレーザー後の色素沈着対策と治療

- 色素沈着にはトレチノインとハイドロキノンの役割と効果
- トレチノインとハイドロキノンの使用方法と注意点
- トレチノインとハイドロキノン治療の経過画像

半年から1年かけて色素沈着が消えていくことは分かりましたが、レーザー治療後に2か月ほど経っても徐々に薄くなっていく気配すらない私の色素沈着…

本当にレーザー治療をしたことを後悔するほど悩んでしまって、半年から1年かけて消えるとは言われているものの半年も待てない…といろいろと調べた私が取り入れたトレチノインとハイドロキノンのクリームを塗るセルフケアの方法とその経過を紹介していきます。

色素沈着にはトレチノインとハイドロキノンの役割と効果

肌のターンオーバー（皮膚の新陳代謝）の周期を早めるためにはトレチノイン、そして肌の美白のためにハイドロキノンという成分が注目されています。

それぞれ役割が異なります。

トレチノインの役割: トレチノインはビタミンAの誘導体であり、皮膚の新陳代謝を活性化させる効果があります。これにより、古い皮膚細胞が効率的に剥がれ落ち、新しい細胞が表面に現れることで、色素沈着部分の色が薄くなることが期待されます。
ハイドロキノンの役割: ハイドロキノンは、メラニン生成の酵素であるチロシナーゼの活性を抑制することで、メラニンの生成を減少させる作用があります。これにより、色素沈着の原因となるメラニンの生成が抑えられ、皮膚の色が均一になることが期待されます。

これらの成分が含まれているクリームをシミに塗って薄くしていく、自宅でできる色素沈着のセルフケアの方法です。

トレチノインは医師の処方箋が必要な医薬品として取り扱われているため、日本では皮膚科などで処方してもらう必要があります。

また、トレチノインやハイドロキノンを使用する際は、日焼け止めの併用や直射日光を避けるなどの対策が必要です。

また、個人の肌の状態やアレルギーなどによっては、副作用が出ることもありますので、使用前に十分な注意が必要です。

トレチノインとハイドロキノンの使用方法と注意点

トレチノインとハイドロキノンを使用する際の方法は、医師の指示に従い、適切な量を塗布することが大切です。

また、使用中は日焼けを避けるようにし、日焼け止めをしっかりと塗布することが必要です。

これらの成分は、効果的ですが、過度な使用や誤った使用方法は皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。

そのため、以下の点に注意しながら使用することが推奨されます。

使用量を守る: トレチノインやハイドロキノンを多く使用すると、皮膚が過度に刺激される可能性があります。指定された量を守り、必要以上に使用しないようにしましょう。
日焼けを避ける: これらの成分を使用している間は、皮膚が日光に敏感になることがあります。外出時は日焼け止めをしっかりと塗布し、直射日光を避けるように心掛けてください。
副作用に注意: 赤み、かゆみ、刺激感などの副作用が現れた場合は、使用を中止し、医師の診察を受けることをおすすめします。

このように、トレチノインとハイドロキノンは色素沈着の治療に効果的ですが、正しい使用方法と注意点を守ることで、安全に効果を実感することができます。

トレチノインとハイドロキノン治療の経過画像

私は夜寝る前にトレチノインを塗って、10分後くらいにハイドロキノンを塗り、その上から乳液やクリームを塗るという方法で1か月続けました。

朝も日焼け対策をしっかりしていれば塗っても良かったのかもしれませんが、念のため、日焼けする可能性が低い夜だけ塗ることにしました。

セルフケア前		レーザー治療後の40日目が色素沈着の濃さピークでした。その後2か月ほど様子見しましたが変化はありませんでした。
セルフケア 3日目		赤みが出てきて、トレチノインとハイドロキノンのクリームを塗るときに少しヒリヒリしました。
セルフケア 10日目		洗顔をすると面白いくらいポロポロと皮膚が剥がれるようになってきて若干色素沈着が薄くなった感じがあります。
セルフケア 30日目		顔全体が明るくなってきて、色素沈着も目の下のクマもすごくうっすらになってきました。
セルフケア 30日目（メイク後）		コンシーラーで隠さなくてもトーンアップの化粧下地だけでほぼ色素沈着は気にならないくらい明るくなっています。