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片づけができない・ものが捨てられない親 今後の課題は…

2018年6月6日 ゆり

管理人のゆりです。

汚部屋やゴミ屋敷が取り上げられて、近隣住民が迷惑しているなんてニュースたまにありますよね。

これ、実は私にとってもそこまで他人ごとではないんです。

と言うのも、私の両親、特に母親が片付けができない・ものが捨てられない親なのです。実際あそこまで酷くはなくても毎年毎年増え続ける実家の荷物にもう呆然としています・・・

年に何回か帰省する度に片付けをしたらと言っていますが、毎度毎度喧嘩になって終わります。

こんな両親たちを果たして変えることができるのでしょうか。

片付けができない、ものが捨てられない時代背景や心理状況から改善策を考えていきましょう。

 

片づけができない・ものが捨てられない原因

片付けができない・ものが捨てられないという人を生み出した時代背景を考えてみます。

  • ごみの分別が面倒になった

昔よりごみの分別が面倒になったというのがまず原因としてあげられるようです。

ゴミ袋が有料になったり、ごみの分別が細かくなったことで簡単にものを捨てるということができづらくなっていきました。

ごみを捨てるのが面倒でごみが溜まってしまい、余計に仕分けが面倒になってさらにどんどん溜まるという悪循環となっているのです。

  • ものを大事にする世代

今でこそ100均もあるし、ネットショップもあるし、欲しいものは安くすぐに手にいれることができますが、年配の人たちにとっては欲しいものはそんなに簡単に手に入るものではなかったという時代背景も原因としてあげられます。

ここ数年で断捨離とかものに執着しない考え方とかが浸透しつつありますが、ものを大事にする世代やその世代の人たちに育てられた人にはなかなか受け入れられない価値観かもしれません。

  • 歳をとってだんだん体力がなくなってきた

歳をとるとだんだん判断能力も鈍くなってきます。体力も衰えてきますので、いつか片付けようと思っていてもなかなか手がつけられなくなってくるのです。

私の母もいつ掃除するのか聞くと、仕事を退職してからとか、何歳になってからとか、親の介護があるからとか、常々先延ばし、言い訳人生です。

でもですよ!

片付けをしよう!と思ったときがこれから先の人生で一番若いタイミングです。しようと思った時がするべきときなのです。

まさに「いつやるの?今でしょ。」です。

片づけができない・ものが捨てられない人の心理

片付けられない親

片付けができない代表として、私の母の心理状況をあげていきます。きっと片付けができない人、ものが捨てられない人たちに共通する部分がたくさんあると思います。

  • もったいない、まだ使えそうと思ってしまう

使わないのに捨てるのはもったいない、まだまだ使えるという心理です。

母は使い捨てのものも使い捨てません。割り箸とかビニール手袋とか・・・衛生的ではないですよね。

それに、使わないもの、もう何年も使っていないものを「捨てたら?」と言うと、まだ使えるのにもったいないと言って怒りだします。きっと、捨てたら?と言う人のことをものを粗末にする酷い人だとでも思っているのでしょう。

これは父も夫の両親もそうなので、世代なのかな・・・とも思います。

 

  • 片づけるのは面倒、優先順位低い

片付けるのはエネルギーがいるし、面倒だという心理です。

片付けっていっきにやろうと思うから面倒なんですよね。これは日頃のちょっとした積み重ねが大事なのかなと思っています。

母も働いていたときや同居していた祖父母が生きていた時は、優先すべきことが他にもあったのだと思うので、片付け、掃除が優先順位低くなってしまうのは致し方ないような気もします。

それでも、退職して、祖父母が他界しても状況は変わらないので、単純に片付けしたくない言い訳をしていただけなんだと思います。

ある時、「片付けができすぎたら、仕事できない人になっちゃうよ。」と言われたことがあります。よくわからない理論です・・・たぶん何でもかんでも捨ててしまって、仕事にならないとか、片付けは優先すべきことではないとか、そういうことが言いたかったんでしょうか。

 

  • いつかやろう

あれが終わったらとか、年末にまとめてとか、いつかやろうとは思っている状態です。

母の場合は、このいつかやろうは恐らく思っていないと思います。

いつやるの?と聞くといついつとか、今は忙しいとか言い訳はしますが、片付いていない状態、ものに溢れている状態を気にしている素振りもないので、いつかやろうと思っているのであればまだ救いようがあるもんだと思います。

 

  • 片づけるためにはスペースと棚が必要と思っている

今現在、もので溢れているので、それを片付ける棚が無いと片付かないと思っている状態です。

母は片付けると言ったら必ず棚を買ってきますし、庭に物置を作ったこともありました。

これではものが増え続ける一方です。

全て所有して全てのアイテムを使うなんてことは稀だと思います。本当に必要なものか、使えるものかを見直しながら、ものを手放すことも大事だと思っています。

 

  • 心が満たされていない

よく子供が自立したり、結婚して家を出て行くと家にものが溢れかえっていったとかいう話を聞きますが、人は心が満たされていない、寂しい心理状況にあると心の空虚感を埋めるようにもので満たそうとするようです。

私の両親はあまり夫婦仲がいいとは言えませんし、母はこれといった趣味も特に無いので、恐らく心は満たされていません。私を含め子供3人が家を出て行き、同居していた祖父母が亡くなってからは自分たちだけの城になったのでどんどんものが増え続けています。

 

  • ものに思い出、思い入れがある

もの自体に思い出、思い入れがあって手放せないという心理です。

私もアルバムとか子供が書いた絵とか保管してあるので、この気持ちは分からなくもないですが、母の場合はその思い出の品を整理するわけでもなく、どこに保管しているのか管理しているわけでもなくただ捨てられない状態です。

私の子供が産まれて、30年も前の私が使っていたおもちゃやゆりかごなんかが出てきたときには呆れてしまって何も言えませんでした・・・

でも思い出はもの自体に宿ってはいないし、ただ所有しているだけでその辺に放ったらかしにある状態は本当にものを大事にするということとはかけ離れています。

私の亡くなった祖母は自分の旦那(私の祖父)が亡くなった後にはアルバムも服もすぐ捨てていました。あっさりしてるなぁとその時は思ったんですが、でも全てのものを棺に入れれるわけでもないし、祖母にとっては思い出だけ取っておければ良かったんだと思います。

 

  • ものが無い、スッキリしている状態が寂しい

実家はあるものが無くなっても気づかないくらいのものであふれています。

私が帰省したタイミングでたまに片付けをすると、母はスペースが空いたところにまたすぐ物を置きます。

母は幼少期にあまり裕福な環境ではなく、他人の家庭が羨ましかったという話をしていたことがあるので、恐らくものに溢れている=幸せ、ものが無い状態=不幸せという方程式ができてしまっているのだと思います。

スッキリ片付いている家に居ても空虚感を感じるかもしれません。

 

  • ものに価値があると思っている

自分が所有しているものに価値があると思っている心理状態です。

「昔、高いお金出して買った服たちを古着屋さんに行って売ったけど何十円にしかならなかった。」という知人の話を母が聞いた時、自分が価値のあると思っているものたちがそんなもんにしかならないなら、ものを手放してはいけないと強く思ってしまったのです。

でも、使わないものであれば所有している意味もないですし、自分にとっては価値がゼロなものということです。そればかりでなく、処分するのにお金がかかるようではゼロどころか価値はマイナスなのです。

 

片付けられない・ものが捨てられないと何が問題なのか

自分の親が片づけられない・ものが捨てられないという場合、今後どういった問題が考えられるでしょうか。

  • ゴミ屋敷になって近所の人に迷惑がかかる
  • 親が亡くなった後の片付けが大変

私が考える今後の課題は大きく分けてこの2つだと思っています。

今後もものが増え続ける一方では、ものは溢れかえります。

いわゆるゴミ屋敷になって、生活するのも困難になり、虫やネズミなんかが住み着いてしまう可能性もあります。

近所にそんな家があったら誰だって嫌ですよね…それでもご近所さんは何も言えないので、身内が言うしかないのです。

 

それともう一つ。その親が亡くなるときもいずれは来るということです。

そしたら片付けをしなければならないのは子供です。

前回、帰省した時に実家のものを処分するとしたらどれくらいの日数かかるだろう…という目で家の中を見回してみました。

到底1週間では片付かなそうと思い、途方に暮れてしまいました・・・

 

今できることは何かある?

今後のことを考えるとやっぱりちょっとずつでも片づけをしておきたいですよね。そこで暮らす本人たちにももっと快適な暮らしをしてほしいとも思いますし。

今できることが何かあるでしょうか。

家を片付ける方法としては、

  1. 強制的に片づける
  2. 一緒に片づける
  3. 諦める

の3択しかないですよね。

でも、同じように片付けができない人が周りにいる人であればきっと分かってもらえると思うんですが、一緒に片付けをしようとすると当人と絶対喧嘩になります。

まぁ本人たちにとっては大事なもの、価値のあるものなので、片付けて!とか勝手に捨てられたら怒ってしまうんでしょうね・・・

私も散々喧嘩してきました。

ちなみに一緒に片付けをする場合のコツは「これいるの?」「これ捨てていい?」と聞くのはタブーのようです。不用品、ごみなんてワードはもっとNGです。なぜなら、本人たちにとってはごみでも不用品でもないからです。

「ここをもっと使いやすくしよう」とか「新しい○○を買いに行こう」とか言ってうまいこと気分ノリノリで片付けることができたらラッキーですね。

私の場合は無理でした・・・私自身もイライラしちゃって・・・

 

で、何年か前に強制的に片付けたこともありました。

両親が海外旅行に行くことになって、犬と当時生きていた祖母のお世話を頼まれて数日実家の留守番をしたことがあったんです。その時に、前もって粗大ごみ・不用品回収の会社に連絡をしておき、あれやこれやを取りに来てもらいました。

と言ってもさすがに数日でできるのは限られていて、家の中の一部だけですけど。それでもけっこうスッキリして何十年ぶりだろうという廊下の床まで見ることができました。3トントラック3往復くらいは持って行ってもらいましたね。

でも両親は旅行から帰って来てすぐ、その粗大ごみ・不用品回収の会社に軽トラで行き、捨てたものを取り戻して来たんです・・・

もう何年も使っていなかったものたちまで・・・

スッキリしたスペースにはどこからかまた棚が置かれて、無駄なものが収納されるスペースになっていました・・・

 

それから、私はもう諦めることにしました。

説得するのも、強制的に片付けることも。幸い、まだまだご近所迷惑とまではいかない程度なので。

親とはいえ、別人格だし、他人だし、もう必要以上に干渉することはやめようと思いました。

他人を変えることはできないし、変えようと思うからイライラもします。

まぁいずれ、片付けをしなければいけないのは私や姉たちだとは思いますが、それでもそのときまで自分の課題ではないと思うことにしました。

どこかのタイミングでこういったサービスにお願いするのも最終手段としてアリかなとも思っています。

本人たちでも子供でもなく、第三者が入るということで少しは有効的かもしれません。

 

まとめ

  1. 片付けができない・ものが捨てられない人を生み出した社会背景、心理を理解しよう
  2. 近所迷惑と当人たちでは無い人たちが片付けなければならないのは今後の課題
  3. 今できることはあるか?第三者のサービスを受けてみるのも有効的かも

 

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